M&Aによる買収時のリスクとその回避策とは?
企業が成長をするための手段として、スピーディーに事業構造を転換することができる手段である“M&A”はとても有効な手段です。
しかしM&Aの成功率は30〜50%と言われていることから50%以上の企業は失敗に終わります。
ですのでM&Aを考え始めたら失敗を防ぐためのリスクマネジメントもきちんと立てておくことが非常に重要です。
そこで本記事では、M&Aで買収時におけるリスクとその回避策について買い手側の目線で解説していきます。
M&Aによる売却時のリスクは下記記事を参考にしてください。
M&Aによる買収リスクとその回避策
M&Aによる買収リスクとその回避策は3つあります。
買収リスク①M&A仲介会社選びに失敗するケース
1つ目は「M&Aの仲介会社選び」に失敗するケースです。
売手会社様が会社を売ろうと考え始めた際、金融機関の紹介やネット検索などから実績がありそうな仲介会社に依頼する場合がほとんどでしょう。
そうした際、それぞれの業界に特化したM&A仲介会社は買手会社の情報多く持っている可能性が高く、自社と買手会社の双方の利益を最大化できる契約を提案してきます。
一方で実力のないM&A仲介会社だと既存の顧客やリストが豊富ではなく、売り手にとって満足のいかない買い手しかみつけてこれないことが多々あります。
契約をおすすめをしないM&A仲介の例としては、起業したばかりの仲介会社、大手であるがゆえに若手が案件に回される仲介会社、売りたい事業分野でのM&A実績がない仲介会社などが挙げられます。
それらのリスクの回避策としては、M&A仲介会社を選ぶ際に業界の中でも自分の売りたい業界への専門性に強い仲介業者を選ぶことが解決策になります。
買収リスク②M&A後の優秀な人材の流出
買手会社の買収の目的の一つに優秀な人材の獲得があります。
そうした際に売却後に優秀な社員・役員が辞めてしまうことで経営統合がうまくいかず、M&Aが失敗してしまうというケースがあります。
こうしたM&Aにおける優秀な人材の流出は、契約前、契約直後等の様々なタイミングにおいて説明することで回避することができます。
社員としても何も聞かされずに経営がガラッと変わることは、混乱してしまうので、混乱を招かないためにも今後の方向性や、雇用状況等はできる限り早めに伝えることが重要になります。
買収リスク③M&Aにより予想以上の負債を負ってしまった
株式譲渡などM&Aをするにあたって会社を買う際には、会社の資産も負債も合わせた全体を買収することになるので、保険料や退職金など財務表に記載のない支出があることがあり予想以上の負債になるケースがあります。
こうした、買収した後に出てきた予想外の支出に関してのリスクを下げるためには、契約書に表明と保証という項目を設けることが重要になります。この項目を用意することで負債の表明を義務付けられるので、予想外の支出の際に保証されるようになります。
M&Aの成否は仲介業者選びから始まる
上記で記したことが主な買い手側目線でのリスクと回避策になります。
一般的にこうしたリスクは、広く浅いM&A仲介業者を選ぶのではなく、売りたい事業に関する業界の専門性の強いM&Aの会社を選ぶことで解決できます。
Doktorは医療機関のM&Aの専門仲介業者です。
医療業界に関わる経営者様でM&Aをお考えになられている方は、様々な相談に対しての解決策をご提案させていただくことが可能ですので、下記のフォームからお気軽に弊社までご連絡ください!