分院展開のタイミングとは?成功する時期を解説!
クリニックを開業してから3年以上経過すると、経営も安定するといわれています。
初期投資も返済し、クリニック経営が順調に進むと利益の拡大を目指して分院展開を考えるお医者様もいらっしゃいます。
しかし一軒目のクリニックが成功していても、二軒目も必ず成功するとは限りません。
すでにクリニック経営のノウハウや人材などのリソースがあるとはいえ、新たにクリニックを開設するわけですからトラブルが起こることも考えられます。
したがって、クリニックの分院展開はメリットとデメリットがあることを理解しておいたほういいでしょう。
このコラムでは、分院展開に伴う新たなトラブルを未然に防ぐために、20件以上の新規開業・分院展開を支援してきた弊社の視点から、クリニック経営において分院展開を検討するべきタイミングについて解説していきます。
クリニックの分院展開を考えるタイミングとは?
早速本題に入りますが、クリニック経営を行うにあたって分院店展開を検討するべきタイミングとはいつなのでしょうか?
結論からお伝えしますと、クリニックの分院展開を検討するべきタイミングは、以下の3つです。
- 分院に対して良い院長先生候補が見つかったとき
- 経営が安定していて資金があるとき
- クリニックのM&A市場で優良な売却案件が浮上した時
タイミング①クリニックの分院に対する良い院長先生が見つかったとき
クリニックの分院展開を検討するべきタイミングとしてまず第一に、良い分院長候補のお医者様が見つかったときです。
しかし、クリニックの分院長として適任なのはどのようなお医者様でしょうか。
分院長に適した先生の特徴としては以下のようなものがあります。
- コミュニケーション能力に優れている
- 将来的には開業を希望しているなど、クリニック経営に興味がある
コミュニケーション能力に優れているドクターは分院長向き!
すでにクリニックを経営されている先生にとっては当たり前かもしれませんが、クリニック経営では患者様とのコミュニケーション、信頼関係が重要となります。
分院長を任せる場合には、患者様や他の医療スタッフとのコミュニケーション能力に秀でたお医者様に任せることがとても重要といえます。
クリニック経営に教務があるドクターは分院長向き!
また分院長といえどその仕事内容は、クリニックの集客や、医療スタッフのマネージメントなど経営に関する必要な知識や業務はまで多岐にわたります。
経営に全く興味のないお医者様に分院長を任せてしまうと、想定外の仕事内容や仕事量に戸惑って辞めてしまうといったトラブルにもつながります。
そうしたトラブルを未然に防ぐために、コミュニケーション能力に優れているだけではなく、将来的には独立して開業したいという気概を持ったお医者様を分院長として任命するのが重要といえます。
タイミング②クリニック経営が安定し、資金もたまったとき
クリニックの分院展開を検討するべきタイミングの2つ目は、クリニック経営が安定して資金がたまったタイミングです。
当然のことにはなりますが、新たに分院展開をするとなると、ある程度の資金力が必要となります。社会的地位も高い医師という職業で、すでにクリニック経営にも成功されているとなると、銀行もたくさん融資をしてはくれますが、分院長の退職リスクなどもあるからです。
また、従業員の引継ぎがなかったり、新たにスタッフを雇ってクリニックを新設するとなると、医療スタッフの教育もありますので、ある程度資金力が高まったタイミングで分院展開を検討するのがよいでしょう。
タイミング③クリニックのM&A市場で、優良な売却案件が見つかったとき
最後に、クリニックの分院展開を検討するべきタイミングとして、M&A市場において優良なクリニックの売却の案件が見つかったときがあげられます。
なぜ、クリニックのM&A市場において優良な売却案件が見つかったときが分院展開を検討するべきタイミングかというと、以下の3点が理由として挙げられます。
- 希望する条件に見合うクリニックの売却案件が見つかるのは珍しい
- 新規開業よりも低コストで分院展開が可能
- 患者・従業員も引き継げる
希望する条件に見合うクリニックの売却案件が見つかるのは珍しい
まず第一に、希望する条件に見合った優良なクリニックの売却の案件がM&A市場に出回っていることが珍しいため、優良な売却案件があるタイミングを逃してしまうと深刻な機会損失になるといえます。
クリニックの売却を考え出すタイミングとしては、クリニックの理事長様が高齢化していて診療日数も減少し、売上・患者数ともに減少しているという事例がほとんどです。
そのため、内装がきれいで設備も整っており、患者数・売上とも多くて診療科目も希望条件に合致しているという売却の案件は、なかなか市場に出回らないというのが実情であるため、少しでも分院展開・新規開業をお考えの場合はお早めに、弊社にご相談頂けると幸いです。
新規開業よりも低コストで分院展開が可能
次に、新規でクリニックを建てて分院展開するよりも、事業承継を通してクリニックを譲受したほうが、低コストでクリニック経営が始められる可能性が極めて高いということがあげられます。
なぜ新規にクリニックを建てて開設するよりも、事業承継を通した譲受のほうが低コストでおすすめなのかにつきましては、弊社コラム”クリニックの新規開業と事業承継の収支比較”をご覧ください。
患者・従業員も引き継げる
分院展開の際にリスクとして、”集患はどうなるのか” ”医療スタッフは集まるのか”といったことが懸念されます。
クリニックの事業承継の魅力の一つが、患者と医療スタッフを引き継ぐことができるということです。買収を希望する診療科で、地域もある程度絞られるとなると、希望の条件に見合ったクリニックがM&A市場に出回るのわとてもまれなことです。
また、保守義務の観点から、売却希望のクリニック様が特定されるような情報は、秘密保持契約を締結する前には開示できないため、クリニックの所在地や売上、患者数等をお知らせすることは、直接ご面談の機会をいただくまでには不可能です。
もし分院展開をご希望でしたら、希望の条件を事前にお伝えいただけますと、その条件に見合ったクリニックが見つかった場合にお知らせすることも可能ですし、売り手候補様をお探しすることも可能です。
売り手と買い手のミスマッチを防ぎ、医療サービスを維持・継続するためにも、お早めにご相談頂けますと幸いです。
クリニックの分院展開をお考えの場合には弊社にご相談を
分院展開をするタイミングについて理解してしていただけたかと思います。
実際に分院展開を検討する段階にでの注意点を以下記事で紹介しているので、ぜひ一読してみてください。
また弊社は分院展開を含めたクリニックのM&Aを専門業者です。
ありがたいことに弊社へのお問い合わせ数も増加しており、常時複数の案件を買い手様・売り手様ともにいただいております。売り手様も買い手様もミスマッチをなくし、両社ともハッピーなM&Aを制約させるためには、お早めにご検討いただくことが一番です。
当然のことながら、弊社はご相談に関しまして無料で承っておりますので、M&Aを通したクリニックの分院展開、売却等をご検討の経営者様はお気軽に弊社までお問い合わせください。