クリニックの分院展開はメリットだけじゃない! 分院展開のリスクやデメリットを解説

クリニックの分院展開はメリットだけじゃない
以前のコラム ”今がチャンス⁉ M&Aを通した分院展開やクリニック新設のメリットを解説” と、 ”コロナ禍なのに分院展開! クリニックの分業は今すべき!” では、分院展開のメリットや、なぜ今この時代に分院展開を検討するべきなのかについて解説してきました。
まだご覧になっていない方は、是非そちらをご覧になってからこのコラムをご覧ください。
メリットだらけに見える分院展開ですが、メリットだけではなくリスクや危険などのデメリットもございます。
このコラムでは、そんな分院展開のリスクや危険を解説し、買い手となるお医者様や医療法人様が、M&Aによる分院展開を検討する際にご参考いただける内容にしたいと思います。
クリニック経営に向いている優秀な分院長の人材確保が困難
まず、分院展開のリスク・危険として挙げられるのは、当然のことながら分院の評判や売上が悪く、赤字経営が続くことによってせっかく本院で利益を上げても、分院の赤字補填に使われてしまうということがあげられます。
せっかく分院展開しても、このように経営の足を引っ張る状況になってしまうと、分院展開をした意味がないですし、医療の質の低下につながってしまって患者様にとってもメリットがありません。
分院の評判が悪く、利益が立たない主要な理由として考えられるのは、患者さんの分院長に対する評判が悪いことや、分院長のマネジメント力・人望の欠如など、分院長の能力や適性が大きく影響していることが多いです。
なぜなら、分院展開をする際に開業への高いモチベーションをもった医師を誘致することは困難だからです。
ただでさえ人材不足が問題視されている医療業界において、分院長として開業することに対するモチベーションを持った医師は少なく、理事長様の人脈のみではなかなか見つからないというのが現状です。
また、一般のM&A業者様ですと、M&Aを通したクリニック・病院の事業承継には尽力しますが、医師に対する人脈はなく、医師の誘致・雇用に対しては買い手企業様にお任せするということがほとんどです。
また、インターネットを通じてweb上で募集するといったことも可能ですが、その場合にはクリニックの経営に必要不可欠なコミュニケーション能力が不十分な医師が分院長になってしまうという危険性が高いです。
なぜその危険性が高いかについては、弊社コラム ”WEB経由で開業したいドクターを集めると危険な理由” をご覧ください。
そのため、クリニックの分院経営に適した人材を集めることができず、患者様からの評判が下がって患者数が減り、分院展開に失敗してしまうというケースが多いのです。
クリニックの分院長が急に退職してしまうというリスク
また、分院の経営に適した分院長の採用ができたとしても、慣れない分院長という立場での勤務に戸惑い、突然退職してしまって後任探しに追われるという危険もございます。
そして後任の医師が見つからずに、分院が閉院してしまうということになれば、内装や医療危機などへの投資が回収不能になってしまいます。
やはり、医師の採用が難しいことや、適任の人材を登用するのが難しいために、このような分院展開の失敗が起こってしまうといえるでしょう。
つまり、分院展開を成功させて事業規模を拡大し、収益を拡大するためには分院長の選択や安定した医師の雇用がカギとなるといえます!
クリニックの分院展開をするなら医師の確保が必要不可欠!!
これまで述べてきたように、分院展開をするにあたっては開業へのモチベーションを持った医師を誘致する必要があることをわかっていただけたと思います。つまり、クリニックのM&Aを行うだけではなく、”成功”させるためには、信頼のおける医師の存在が必要不可欠なのです。
クリニックの分院展開をお考えの理事長様は弊社にまでお気軽にお問い合わせください
弊社は、約700人の開業希望医と連携をとっており、クリニックや薬局、病院、介護施設などの医療機関や医療法人のM&Aを専門としている会社です。
つまり、クリニックのM&Aだけではなく、その先の医師の誘致までお手伝いさせていただくことができます。
また、2021年3月現在で、M&Aを通した売却の案件も複数受託しており、買い手となるお医者様や医療法人様を探している案件がございます。
是非、経営の改善・利益の向上をお手伝いさせていただけたらと考えております。M&Aを通した分院展開・新規開業を少しでもご検討の医療法人様・お医者様は、お気軽に弊社までお問い合わせください。