M&A後は医師・薬剤師の若返りが重要
DoktorがM&A事業と人材紹介業の両方を運営する背景
弊社のM&Aサービスは、特に買い手企業様から多く高評価をいただいております。その理由は、普通のM&A仲介会社と異なり、弊社では勤務医や薬剤師の人材紹介サービスも行っており、各々500名を超える登録者の中から開業志望の先生、および常勤での勤務希望者をご紹介できるところにあります。
例えば、調剤薬局を院長の高齢化などを理由にM&Aをした場合、
- 「処方箋の集中率が高い近隣クリニックのドクターも高齢してきて、買収後の処方箋枚数が思うように伸びない」
- 「M&Aをしたものの、管理薬剤師が全然見つからず経営が不安定」
などの経営上の課題にぶつかるケースが多いことから、開業したい勤務医を探して近隣のクリニックにM&Aを打診する、管理薬剤師を探して人材紹介するなどのソリューションをM&A後も提供できるDoktorのサービスは、M&Aをマッチングさせるのみで終了する他社のM&A仲介サービスと比較すると、究極のアフターフォローが出来る会社であると言えるでしょう。
とある東京23区内で行ったクリニック・調剤薬局全体の若返りを実現した事例
以下は、とある東京23区内で行ったクリニック・調剤薬局全体の若返りを実現した事例となります。
その事例をステップごとに見ていきましょう。
①調剤薬局をM&A
大手の調剤薬局チェーン様による調剤薬局のM&Aをご支援させていただきました。その時は、創業者である薬剤師の方も継続して勤務する前提で、近隣も都市開発が行われていたため家族世帯の住民が増えることから、今後の成長も見込める想定でのM&Aでした。
②しかし、近隣クリニック院長の高齢化により売上減少
M&Aが完了したは良いものの、同時期に開業したクリニックに処方箋が集中しており、そこのクリニックの院長が60歳を超えていたため、年々集患数が減ってきており、M&A前に想定していたよりも売上が落ち込んでしまいました。
③創業者の薬剤師も辞めたいと言い始める
創業者の薬剤師の方も、やはりM&Aした後は業務に対するモチベーションの維持が難しく、M&A後、半年で辞めたいという申し出がありました。
④ご相談を受け近隣クリニックをご紹介いただく
大手調剤薬局チェーンの買い手企業様より、ドクター、薬剤師の人材調達が急務とご相談をいただき、まずはその集中率の高いクリニックの院長先生をご紹介いただきました。
院長先生のお話を聞くと、息子がいるものの医学部受験に失敗し歯科医になっており、後継ぎは特にいない状況であることから、一定の譲渡価格であればM&Aも検討するとおっしゃっていただきました。
⑤開業志望の勤務医と管理薬剤師を探し始める
早速Doktorのデータベースより、年齢と専門科と開業希望地域で絞り込みをかけ、後を継いでくれそうなドクターの探索と、近隣に住む30~50歳までの薬剤師の探索を開始しました。
⑥医師によるM&A、薬剤師は人材紹介をご提供
ちょうどその時期に、近隣の大学病院で働く30代後半の内科医が開業を検討しており、予算面や経営面でのM&Aのメリットをご説明したところ、新規開業よりもM&Aの方が良いと判断をしていただき、早速院長先生との面談を行いました。
その結果、双方が納得した上で譲渡手続きを進めて欲しいという話になり、探し始めて約6ヵ月でクリニックの若返りを実現しました。
また、管理薬剤師も結婚して近隣に引っ越してきた方を見つけることができ、週4日フルタイムで勤務可能な方をご紹介することが出来ました。
⑦クリニックの集患数が増え、処方箋枚数も増加
結果、後を継いだ内科医の先生のコミュニケーション能力も高かったため、順調に集患数が伸び、それに伴い処方箋枚数も30枚から40枚に飛躍的に向上し、調剤薬局の売上も持ち直すことに成功しました。
また、クリニックと調剤薬局両方の若返りを実現できたことから、今後十年スパンでこの収益が維持できる見通しが立ち、買い手企業様からも喜ばれ次回のM&Aの案件もご依頼いただくことになりました。
高齢によるM&Aの場合にはよく起こり得る売上減少
これらの経営上の課題は、偶然ではなくクリニックと調剤薬局の関係性から、よく頻繁に起こり得るケースです。
まだ管理薬剤師に関しては、主婦をやっているが週4くらいなら働いても良いという方が現れる確率が住宅地であれば高いですが、クリニックとなると医療法人も企業もM&Aする確率は極めて低く、勤務医をピンポイントで雇われ院長として常勤で雇うことも至難の業となります。
「これから開業したいが、新規開業はリスクが高いのでM&Aも検討している勤務医」
を的確に探すことが出来ることが弊社のサービスの強みとも言えます。
M&A後の経営支援をします、と提案してくるM&A業者も時々いますが、買い手様の本音としては、WEBのマーケティングにお金をかけた方が良いとアドバイスされるよりも、ドクターを早く連れてきて欲しいと思うのが本音だと思いますし、それが提供できる業者は現状存在しません。
現在、クリニックや調剤薬局のM&Aを検討している方は、アフターフォローの観点から弊社にぜひお問合せいただければと思います。