増加する医療モールとは？3種類のモールを解説！
近年、高齢化社会の進展に伴って注目されている医療モール。
皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか？
現在医療モールは増え続けており、ドクターや薬剤師の開業のトレンドとなっています。
本記事では、医療モールの３つの種類や医療モールが増え続けている背景を解説します！
医療モールの代表的な種類は３つある
代表的な医療モールのタイプとして”医療ビレッジ” ”医療モール” ”医療ビル”の３つがあります。
①戸建てのクリニックが集まる医療ビレッジ
医療ビレッジとは、戸建てのクリニックがある１か所に集まっているタイプの医療施設を指します。戸建てのクリニックを一か所に集めることによって、クリニック間の連携や経営資源の共有がしやすくなることはもちろん、駐車場も共有できるなどのメリットもあります。
また、計画段階から医療ビレッジを想定してそれぞれのクリニックを建てるため、外装の統一感を出したり、内装の自由度を出せるなどデザイン性に優れたものもよく見られます。
②クリニックが集合する医療モール
医療モールとは、駅ビルやショッピングセンターなどの商業施設などの一角に併設して、クリニックが集合するエリアを設けるスタイルのものをいいます。
商業施設には、家族連れや買い物客など、様々な客が集まるため、クリニック自体の認知度が高まります。また、買い物客が通院するようになることで新規の集患も見込めます。
③クリニックや調剤薬局をビルで複数経営する医療ビル
医療ビルとは、1つのビルの中に複数のクリニックや調剤薬局が入っているスタイルの施設を言います。医療ビルの特徴は、他のビルと比較してよりバリアフリー化が進み、患者様がより快適に過ごしやすくなっているという点です。
一般の商業施設やビルにクリニックを開設するよりも、より患者様にとってより快適なビルをあらかじめ作り、クリニックや調剤薬局を経営できるというメリットがあります。
クリニックや調剤薬局が集まる医療モールの増加の理由やその背景
では、なぜ複数の調剤薬局やクリニックを集めて経営する医療モールが増加傾向にあるのでしょうか、ここでは、２つの主な理由として”高齢化に伴う医療費の増加”と”病床数の削減と開業医の増加”を挙げて解説していきます。
高齢化に伴う医療費の高騰による医療モールの増加
日本の国家財政は歳出が歳入を上回るという赤字状態が続いています。医療業界においても急速な高齢化によって高齢者医療費が年々大幅に増加し、その一方で保険制度を支える現役世代の人口は減少していくと見込まれています。
こうした状況下で、政府は保険制度を維持するために病床数の削減と後発医薬品の促進、及び薬価改定により医療費を削減し、高齢者医療費を削減しようとしているのが現状なのです。そのため、既存の経営モデルでは収益性が悪く、シナジー効果が見込める医療モールの経営が注目されているのです。
病床数の削減と開業医の増加による医療モールの増加
上記のような高齢者医療費を削減する政策の一環として、集中治療が不要な軽症患者や治療期間の長い慢性期の患者については、介護施設や在宅での通院を促進し、2025年までに病床数を119万床とするとしています。
この、病床数を削減しようという指針によって病院数が減少し、2018年時点で8,378施設となって2008年より435施設も減少する結果となっていますが、減少する病院数に比べて医師の数が増加しているため、勤務地が不足する地域もあります。
また、勤務医の収入の減少も見込まれるため、開業を希望する医師も増えており、開業医を複数誘致する必要がある医療モールも、経営のハードルが低くなってきているのです。
特に、クリニックが集中している都心部では集患が難しく、そのためこれから開業しようとするドクターに、相乗効果の期待できる医療モールが注目されています。
開業希望医の誘致や医療モールの経営、M&Aによるクリニックのテコ入れに関する相談は弊社まで！
ここまで医療モールの種類や医療モールが増加している背景を解説してきました。
しかしながら医療モールを経営したいといっても、オーナー様の個人つてやwebを介しての開業希望医の誘致は困難であるだけではなく、危険な場合もございます。
webを介しての開業希望医の誘致が危険な理由は下記記事をご覧ください。
医療モールを開設するメリットに関しましては下記記事をご覧ください。
弊社は700名の開業希望医と連携しているという希少なM&A業者です。そのためスムーズな医療モールの新設をお手伝いさせていただくことができます。
医療モールを新設する際にネックとなってくるのが、経営力のある開業希望医を誘致できるかどうかです。
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